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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2010年4月19日 調査部 渡邉美和

中国:山西省、吉天利公司の10万t再生鉛プロジェクト、イタリア社が落札

 急増する中国の自動車等のバッテリー需要に応じて、廃棄バッテリーの鉛再生処理はこれまで鉛製錬メーカーが主体で進められ設備増設も計画されていた。しかし、新たにバッテリーメーカーが直接乗り出し、精錬まで一連設備で行うとの現地での報道がなされた。
 報道によれば、最近、山西省にある有数の蓄電池メーカーの吉天利科技実業有限公司が計画している年10万tの「廃棄蓄電池無害化処理と総合利用プロジェクト」の設備に関する国際入札が行われ、イタリア社がこれを落札したとのことである。落札したメラニー社(音訳)は廃棄蓄電池の処理に関する分野で長い経験を有し、世界でも同社の技術は広く用いられているとのこと。同社の技術に基づき改良して導入される予定の系統は、廃蓄電池の機械的粉砕、水力分級、化学的脱硫、重金属処理、結晶化、低温製錬、精錬と再生鉛地金鋳造の一連となる。回収率は高く、エネルギー消費は低く、汚染管理にも対応するものであり、国際的にも最先端の廃棄鉛蓄電池処理技術であるとのこと。
 今後の中国の再生鉛の(ひいては鉛の)需給については、このようなバッテリーメーカーでの鉛生産も含める必要が生じる。

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