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ニュース・フラッシュ

2010年6月8日 ロンドン フレンチ香織

ナミビア:ロシア、ナミビア政府間で、ウラン共同開発に関する覚書(MOU)を締結

 各社報道によれば、ロシアのメドベーシェフ大統領は5月20日、ナミビアのポハンバ大統領がロシアを訪問した際に、5年間のウラン共同開発に関するMOUに合意した。本MOUに基づいて、ロシア国営原子力企業Rosatom(旧・ロシア原子力庁の機能を継承)傘下のARMZと、ナミビア国営企業Epangelo Miningが、共同プロジェクトを計画・実施するためのワーキンググループを設立する予定である。なお、本共同チームは、Rossing Southウランプロジェクトの開発を目指す模様。
 本MOUが締結された際、メドベーシェフ大統領は、「石油・天然ガスの探鉱、及び鉱物開発のJV事業に力を入れたい。そして、ナミビアに、水力発電所2基を建設し、また、ミネラル肥料の製造工場の設立、鉄道のインフラ整備も実行したい。今後は、同国でのエネルギー、運輸、及び鉱物資源開発を注視していく。」と発言している。また、同日、Rosatomのキリエンコ総裁は、「Rosatomは10億US$を投資できる準備は出来ている。」と言及。同総裁は、「ナミビアでの鉱山開発はコストが低く、魅力的」とコメントし、同社は年内に鉱山の開発調査を始める方針である。
 ロシア政府は2010年5月、トルコと200億US$相当のトルコ初の原子力発電所の設置に合意。このことから、本MOUは、ロシアが、トルコで同国初となる原子力発電所へのウラン燃料を輸出するための資源確保ではないかとも分析されている。なお、Rosatom傘下のARMZは2008年、SWAウラン鉱山のJV探鉱に参画し、現在もRossing South付近にて探鉱活動を続けている模様。
 ナミビアは、世界第4位のウラン産出国で、Paladin社のLanger Heinrich鉱山とRio TintoのRossing鉱山で、世界の約10%を占める。世界第3位の巨大鉱山であるナミビアのRossing鉱山は、2009年に3,519千tのウランを生産。ウラン確定鉱石埋蔵量は世界第8位である。1966年にRio Tintoがウラン鉱体を発見し、1976年に鉱山活動が開始したばかりなので、未開拓・未探鉱の地域が多いとされている。

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