閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル コバルト ニッケル
2010年6月8日 シドニー 原田富雄

豪:PNG、環境保護法改正によりRamuニッケル/コバルト開発プロジェクトが進展

 PNG議会は、環境破壊、労働争議及び土地所有者による搾取から資源開発を保護するため環境保護法改正法案を賛成73票、反対10票で可決した。改正法では、環境庁長官による許可が与えられればいかなる関係者も裁判所の係争に持ち込むことは出来ないとされる。
 今回の決定には総工費15億A$を投じ2010年末の操業開始に向け開発が行われているPNG・Ramuニッケル/コバルト開発プロジェクト(オペレーター:中国冶金建設集団公司(MCC:China Metallurgical Construction Group Corp.))の事情があると考えられる。廃さいを深海底に埋め戻すBasamuk処理施設は、周辺海域に生息するサンゴ礁にダメージを与えるとして環境保護を訴える地元住民4名が施設建設差し止めを同裁判所に訴え、2010年3月、PNGの国家裁判所(National Court)は、Basamuk処理施設の建設を一時中断するよう命じていた。同プロジェクトの8.56%の権益を持つHighland Pacific社は、裁判所の停止命令を認めているが、施設建設予定地の地主は住民が起こした訴えを支持していないとして、当初の開発計画に支障はないと発表している。しかしながら、一方で中断期間が長期化した場合、施設の建設予定地の変更も必要になるとしていた。
 また、2009年には、同処理施設建設現場で発生した地元労働者と中国人労働者の間で発生した暴動事件により建設工事が一時中断したこともあり、改正案により同プロジェクトの開発が進むものと考えられるが、今後、外国企業による資源開発が引き起こす環境破壊について義務を免れるものになりかねないとの懸念もある。

ページトップへ