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ニュース・フラッシュ

2010年7月5日 リマ 山内英生

ペルー:Huancavelica県の廃さいダム決壊、周辺河川を汚染

 6月29日付け地元各紙によると、6月26日にCaudalosa Chica鉱山(Huancavelica県)の廃さいダムが決壊し、廃さいが周辺を流れるEscalera川に流出し、その後Totarapampa川、Opamayo川、Urubamba川、Mantaro川等に汚染被害が拡大している。
 決壊翌日に現地を視察した保健省及び警察、検事局代表者らによれば、Opamayo川の河岸に数千匹の鱒の死骸が確認されるなど、周辺に居住する3万世帯への被害が懸念されている。一方、決壊後の廃さいダムは、廃さい流出後、200m四方の巨大なクレーターへと姿を変えている。
 なお、Caudalosa Chica鉱山は中規模鉱山であることから、監督・罰則適用責任はエネルギー鉱山省及びエネルギー鉱業投資監督庁(OSINERGMIN)にあり、両機関の専門家が現地入りして被害の実態を調査しているほか、生産省、保健省、エネルギー鉱山省地方局等の代表者らによる委員会が別途現地入りしている。
 一方、市民オンブズマンは、廃さいによって汚染された複数の河川は近隣住民の40%が飲用水として利用していることから、住民の健康保全と飲用水確保、河川の浄化は緊急の課題であると警告している。
 一部の報道によると、決壊したのは廃さいダム全体の10%にすぎず、残り90%が決壊した場合には大惨事になるとして、緊急な対策が必要であるとしているほか、同県内には約50箇所の休廃止鉱山があり、いずれも危険な状態にあると指摘している。

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