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ニュース・フラッシュ

2010年7月29日 北京 土居正典

中国:第12次5カ年計画草案の誤報

 安泰科によれば、中国鉱業ネットが7月26日に中国証券報記事として掲載した「中国有色金属工業協会 尚福山副会長が、23日開催のフォーラムで非鉄金属産業第12次5カ年計画草案を明らかにした」との記事は誤報であった。同日午後、尚副会長は新聞記者に対し「フォーラムで話したのは、2009年末に発表した第12次5カ年期間中の非鉄金属産業の成長についての研究論である。非鉄金属産業第12次5カ年計画草案について、現時点では知らない」と話した。いずれにせよ、中国非鉄金属産業は、生産能力過剰、低生産集積度、プロセス・技術向上、環境保護など多くの問題を抱えていることがわかった。
 尚副会長が紹介した研究論は次のとおり。
 協会推計によれば2015年の基本金属4種見掛け消費量は、4,380万t(内訳:銅830万t、アルミ2,400万t、鉛500万t、亜鉛650万t)である。第12次計画期間の5年間に内外のエネルギー、資源、環境等の問題を考慮しつつ、国内需要を満たすことを最優先とし、内外の鉱物資源を有効に活用して循環型経済を積極的に推進していくとともに、製錬能力の盲目的な拡張を厳しく制限し立ち遅れた生産設備を淘汰することとしている。また生産についても、2015年までに粗銅500万t以下、電解銅650~700万t以下、アルミナ4,100万t以下、電解アルミニウム2,000万t以下、鉛550万t以下、亜鉛670万t以下に抑える計画となっている。業界関係者は「この数字から見ると、今後、非鉄金属全体の製錬能力拡張の余地は非常に限られたものになるだろう」と指摘している。
 資源自給率については、国内と海外の鉱物資源を連携させることで、2015年時点で銅40%、アルミニウム80%、亜鉛50%にすることを目指している。また再生金属についても、各金属生産量に占める割合を銅40%、アルミニウム30%、鉛30%以上とすることを目指している。さらに国民経済成長のための二―ズを満たすため、軽量・高強度構造材料、情報機能材料、高純度材料、希土類材料、軍需関連材料等の設備・技術及び産業化技術の研究開発を重点的に進めていくとしている。

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