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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2010年8月19日 ロンドン フレンチ香織

南ア:A. Mittal SA、800百万ZAR(南アRand)でSishen鉄鉱石鉱山への再参入に期待

 業界紙等によれば、世界鉄鋼大手のArcelor Mittal SA(以下、A. Mittal社)は8月10日、Sishen鉄鉱石鉱山の未処分権益21.4%への切替えが期待できる探鉱権を有するImperial Crown Trading 289社(以下、Imperial社)を、800百万ZAR(南アRand、110百万US$に相当)で買収する提案を行った。本権益21.4%は、A.Mittal社が2009年に鉱業権の更新に失敗し、没収されたもの。Sishen鉱山の残りの権益78.6%を有するAnglo American子会社Kumba Iron Ore社が本権益の継承を申請していたが、DMRは2009年11月にImperial社に付与した。
 Imperial社は複数のBEE有力実業家が経営する。A. Mittal社は先日、同社がBEE権益譲渡26%を達成するための90億ZAR以上のBEE取引を発表したが、そのBEE取引相手にもImperial社の投資家6人が含まれていた。南アの鉱山労働組合等は、「このBEE取引は”限定されていて、エリート層のみ”にしか有益ではなく、黒人全体の経済促進に対する動機を下げる」と述べ、反対の意を示している。
 なお、2010年3月より、A.Mittal社とKumba社の間で、Sishen鉱山の鉄鉱石供給の価格決定をめぐる論争が続いている。報道によれば、現在は従来の『コスト+3%』以上の新価格を暫定的に設定しているが、A.Mittal社は本権益を取り戻して、再度、廉価価格の復帰を要請したがっている。

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