閉じる

ニュース・フラッシュ

2010年9月13日 ロンドン フレンチ香織

欧州:REACH、金属の化学物質に関する『認可』の動向

 欧州化学物質規制(REACH)の第一登録期限が2010年11月30日と迫ってきているなか、ニッケルコンソーシアムが2010年3月末に登録を開始して以来、次々と各金属コンソーシアムが順調に登録手続きを行っている。その間、REACHで物質の利用が制限される『認可』対象物質の選定も進む。金属化学物質に関して、9月3日現時点までの『認可』対象物質の選定の動向は以下のとおりである。

  選定ステップ[1]:
SVHC選出のパブリックコンサルテーション(以下、PC)
選定ステップ[2]:
「候補リスト」に 掲載
選定ステップ[3]:
「認可リスト」へ移行するための優先物質をPC
選定ステップ[4]:
「REACH付属書XIV(=認可リスト)」に選出、掲載
二塩化コバルト 2008年6月30日~2008年8月14日 2008年10月28日 2009年1月14日~2009年4月14日 未(※2010年Q4に結果が出る見込み)
ヒ酸鉛 2008年6月30日~2008年8月14日 2008年10月28日 2009年1月14日~2009年4月14日 未(※2010年Q4に結果が出る見込み)
クロム酸鉛 2009年8月31日~2009年10月15日 2010年1月13日 2010年7月1日~ 2010年9月30日
Lead chromate molybdate sulphate red 2009年8月31日~2009年10月15日 2010年1月13日 2010年7月1日~ 2010年9月30日
Lead sulfochromate yellow 2009年8月31日~2009年10月15日 2010年1月13日 2010年7月1日~ 2010年9月30日
硝酸コバルト(Ⅱ) 2010年8月30日~ 2010年10月14日
二硝酸コバルト 2010年8月30日~ 2010年10月14日
炭酸コバルト 2010年8月30日~ 2010年10月14日
二酢酸コバルト 2010年8月30日~ 2010年10月14日

 鉛コンソーシアムのAndy Bush博士は、「クロム酸鉛は、鉛化合物の一種と考えられるが、本物質の有毒性はクロム成分が主因である。また、クロム酸鉛は本コンソーシアムが対応している無機鉛化合物と別の有毒性プロファイルを有するため、今後、鉛の有害性が注目されない限り、現状は状況をモニターする」とコメントしていた。また、コバルト開発協会(CDI)は、コバルト化合物4種に関するSVHCのPCが始まったことに対して、「現時点では、全ての利害関係者からの意見を集めているところで、コバルトREACHコンソーシアムとしては、10月14日までに共同の反応コメントを提出できるよう準備している」と述べていた。
 参考:REACH『認可』
 『認可』の対象物質(REACH付属書XIVに掲載)とは、原則利用禁止とされる物質であるが、欧州委員会からの認可が降りれば、有効期間内の利用が認められる物質である。認可の有効期間はケースバイケースであるが、企業が『認可』対象物質の利用継続を希望する場合、手数料付きの認可申請を行って認可を取得し、市場で販売される前にラベル上に認可番号を記載する必要がある。また、「候補リスト」に掲載されている物質を含んだ成形品の製造業者・輸入業者は、指定量よりも多く利用している場合は、RECHAへの届出が義務化され、これらの物質を安全に使用するための情報を、顧客および消費者に提供しなければならない。
 なお、現時点では、REACH付属書XIVには未だ何も記されておらず、2010年Q4に最初の認可対象の物質が掲載される見込みである。

ページトップへ