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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2010年12月6日 バンクーバー 片山弘行 2010. 12. 6 ロンドン フレンチ香織

加:Metals Economic Group、2010年の非鉄金属探鉱費が大幅増と発表

 Metals Economic Group(カナダ・Nova Scotia州Halifax)は、2010年12月2日、同社編集のCorporate Exploration Strategies(CES)の中で、2010年の鉱山会社や探鉱ジュニア各社の非鉄金属を対象とした探鉱費が、推定で総額121億US$に達すると発表した。
 これは世界金融危機前の2008年の探鉱費総額144億US$には及ばないものの、金融危機の影響で大幅に探鉱費が減少した2009年と比較して44%増となっている。特に探鉱ジュニアによる市場からの資金調達の改善が、2010年の探鉱費総額を押し上げたものと考えられる。一方で、リスクの高い案件に対する探鉱費は金融危機前の水準には回復しておらず、2010年も引き続き政治的リスクが高いとされる国々においては、探鉱費の上昇はわずかにとどまっており、初期探鉱も低調である。
 その他、同発表では、2010年の探鉱傾向について、以下のとおり分析された。
・探鉱予算は、主に金属価格によって影響されてきた。2008年までの過去6年間における非鉄金属探鉱予算は、金属価格の上昇基調に比例して連続して記録的な伸びを示し、2008年にはピーク時に達したが、2008年H2以降の世界的な金融・経済危機、そして金属価格の急落により、2009年には探鉱費が42%下落した。2009年初頭には金属価格の低迷が底を付き、その後は金属価格の回復にジュニアの資金繰りの改善も加わり、探鉱費は2010年を通じて上昇基調に転じた。
・リスク度は、不況前のレベルにまで回復していない。企業は現在も、資源課税の引き上げや鉱業権の見直しなどの資源ナショナリズムの脅威に直面しており、2010年、高リスクと認識されている国での探鉱活動は減少した。また、これらの地域での初期段階の探鉱プロジェクトは、リスク度が上がると最初に削減される対象となる傾向があるため、2010年は、ほとんど’干上がった’状態となった。
 本調査は、3,200以上の探鉱・開発事業者を対象に実施された(うち、2,200社以上が探鉱予算を報告)。本調査の非鉄金属の定義は、貴金属、ベースメタル、ダイアモンド、ウラン、工業用鉱物とされており、鉄鉱石、アルミ、石炭、石油・天然ガスを含まない。
 MEGは2011年2月に、探鉱分析に関するウェブセミナーを開催する予定である。

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