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ニュース・フラッシュ

2010年12月11日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Vale、香港市場に預託証券を上場

 Valeは、2010年12月8日、香港市場で、預託証券(Hong Kong depositary receipts (HDRs))として同社普通株、優先A株の上場を開始すると発表した。新株発行は行わない。これまで、BHP Billiton、Rio Tinto等資源メジャーは、自国以外ではニューヨーク市場等で預託証券を利用して資金調達してきたが、Valeは重要な需要先であるアジア地域に着目し、香港での資金調達に踏み切った。香港市場は2008年に上場基準を改正し外国企業に門戸を開いたが、Valeが最初の大型上場となった。米国、欧州経済が落ち込む中、アジア地域での投資は活発化しており、2010年だけでもアジア地域は世界の新規上場3,000億US$の半分以上を占めている。香港市場は特に中国からの投資資金を中心に急成長しており、2010年だけでも新規上場は500億US$に上っている。2010年は中国農業銀行の220億US$という世界最大クラスのIPOも行われた。Valeは今後、こうしたアジア地域の豊富な資金を活用していくとみられる。今後、アジア地域では香港、シンガポールの拡大、オーストラリア市場とシンガポール市場の統合計画の動きも見逃せない。

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