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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2010年12月13日 リマ 山内英生

ペルー: Chancadora Centauro社のHuambo金プロジェクトへの反対運動暴動化

 2010年12月13日付け地元各紙によると、Ancash県農民連合とCatac村住民らが12月6日、Chancadora Centauro社のHuambo金プロジェクト(Ancash県Recuay郡)に反対する抗議行動の一環として、道路封鎖を実施した。抗議行動は1週間継続し、複数のけが人が発生、道路交通に支障を来たしたほか、デモ騒動に乗じた略奪行為、公共建築物の破壊などが行われた。
 Ancash県農民連合らは、同プロジェクトへの反対理由として、Ancash県民の主要水源であるConococha湖の汚染を挙げている。更に、同連合のRodriguez代表は、水資源法(法律29338)は河川の水源における鉱業活動を禁止しているが、Conococha湖はこのケースに当てはまるとしたほか、環境法においても湿地帯における産業活動の制限が規定されている旨主張している。
 一方、Chancadora Centauro社のSanchez法務部長は、HuamboプロジェクトはConococha湖に影響は及ぼさないとしたほか、同連合は、誤ってConococha湖での活動を予定しているBarrick Gold社のConitoプロジェクトをHuamboプロジェクトと混同した結果、今回の抗議行動を招いたと批判した。
 更に、エネルギー鉱山省は、Ancash県知事との面談にSanchezエネルギー鉱山大臣、Gala鉱山次官、Ramirez鉱業環境局長が出席し、同プロジェクト内で計画されている探鉱ボーリング20か所はいずれもHuascaran国立公園の緩衝地帯から500 m以上、Conococha湖からは約1 kmの距離があること、また、Santa川からも1 km以上離れていると説明したほか、プロジェクトが直接影響を及ぼす地域であるHuambo村は、プロジェクトの実施に賛成している旨を伝えた。
 しかしながら、抗議活動は激化し、略奪等の犯罪行為を引き起こしたほか、交通機能の麻痺によって暴動発生地域の経済活動が停止状態になるなどの事態に発展したことから、Chancadora Centauro社は探鉱活動の中止を発表し、また、エネルギー鉱山省は既に承認されていた同社の探鉱活動に関する環境影響申告書(DIA)を無効とした。
 この発表を受けて抗議行動は一時的に収束しているが、エネルギー鉱山省は鉱山次官を筆頭とする委員会を設立し、プロジェクト地域と直接交渉を行うことを計画している。

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