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ニュース・フラッシュ

2011年2月14日 ロンドン 小嶋吉広

カメルーン・ジンバブエ:韓国POSCO、アフリカ進出に橋頭堡、インフラ整備と資源確保をパッケージング

 POSCOの発表によると、同社CEOのChung氏は、2011年1月25日よりカメルーン、ジンバブエなどを訪問し、アフリカでの原料調達やインフラ整備について各国首脳や企業トップと会談した。POSCOは現在、カメルーンでのMbalam鉄鉱石プロジェクトや、DRCコンゴでの資源・インフラ開発プロジェクト、ジンバブエでのクロム・石炭をターゲットとしたJVプロジェクト等を展開しており、今回の訪問によりこれらプロジェクトに一層の前進が見られたと発表した。
 カメルーンでは、Mbalam鉄鉱石プロジェクトへのPOSCOの参入について話し合われた。Mbalamプロジェクトは豪Sundance社が90%権益、カメルーン政府が10%権益を保有し、現在Definitive FSを実施中である。精測・概測資源量645百万t、鉄品位40.4%で、2014年を目標に年産35百万tが計画されている。POSCOは別途、Sundance社と資本関係強化に向け協議を行っており、今回の会談では本プロジェクトへのPOSCOの関与につき具体的な話がなされた模様である。
 ジンバブエではMujulu副大統領と会談し、クロム、石炭、鉄鉱石の開発や、同国北部Karibaでの水力発電所建設について話し合われた。また、同国のAnchor Holdings社と鉱物資源開発のための共同会社設立に署名した。更に鉱山大臣とクロムの安定供給確保について会談を行った。なおPOSCOは隣国モザンビークでTete地域の石炭鉱山開発に向け別途Valeと交渉しており、原料炭の安定供給確保に向け既に布石を打っている。
 このほか、エチオピアではMeres首相と会談し、同国の鉄鋼産業振興、金属資源探査の推進、インフラ整備での協力を内容とするMOUに署名した。また、同行したグループ企業Daewoo傘下のDaewoo International社幹部も、エチオピア地元企業Effort社と発電、鉄道整備や投資促進に係るMOUに署名した。
 なお、Daewoo International社はDaewooグループの貿易投資部門を担う中核子会社で、アフリカに8事務所を展開している。
 さらにDRCコンゴでは、コンゴ川での2か所の水力発電所建設(2,500 MWの中規模と40,000 MWの大規模発電所)に係る支援を表明するとともに、銅開発プロジェクトへの参画を要望した。
 韓国政府は2010年11月、知識経済部が中心となって官民合同ミッションをアフリカへ派遣し、韓国企業のアフリカへの投資促進を積極的に支援している。今回のPOSCOによるアフリカ訪問は、この政策を具体化するものとして注目される。

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