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ニュース・フラッシュ

2011年2月28日 ロンドン フレンチ香織

南ア:国営鉱山企業AEMFC、Vlakfontein石炭鉱山を開山

 地元報道によれば、Zuma大統領の発表のもと、南ア唯一の国営鉱山企業AEMFC(African Exploration Mining Finance Corp)が2011年2月26日、Vlakfontein石炭鉱山を開山した。Vlakfontein石炭鉱山はMpumalanga州内のJohannesburgから東へ約100 kmに位置している。AEMFCは、2011年6月までには初期段階で、800千t/年の燃料用石炭の生産を行う計画と述べており、マインライフは約15年との見込み。同鉱山の初期開発費には1.3億ランド(約18.6百万US$)が計上されているが、現状では、AEMFCの親会社であるCEF(Central Energy Fund:南ア鉱山省の下部機関)が払込資本(Equity Capital)を支出した模様。同鉱山では約120人の雇用創出が期待されている。
 Eskom電力公社は2010年、122.7百万tの石炭を消費しており、今後もEskom公社の既存のKendal発電所などの運営継続に加え、Medupiなどの新規火力発電所の設備計画により、石炭消費量はさらに拡大すると見込まれている。そのことからも、Zuma大統領は、「国家が鉱業界へ積極的に参加することにより、国益が保護され、開発されることを願っている」と述べていた。また、「政府の鉱業政策において鉱山国有化を設定しないが、国家が(プロジェクトに)積極的に参加したり、他の企業と競争したりすることは妨げない」と同日の発表で言及していた。
 なお、今後の予定として、AEMFCはMpumalanga州Bethal付近で、石炭/合成石油生産プロジェクトのバンカブルFSを進めており、2013年Q3には、合成原油(Synthetic Crude Oil)の生産を見込んでいる。報道によれば、この資金は南アフリカ国営のIDC(Industrial Development Corporation of South Africa)からの調達の可能性が期待されている。加えて、同社は南アで石炭、ウランについて、27件の探鉱権を有するが、貴金属及びベースメタルの探鉱権も取得するよう対策を講じていると報じられており、同社の機能目的である『エネルギー資源に限らず、その他の鉱物資源供給の確保』が実行へと移りつつある。南ア鉱物資源省は、同社の探鉱・鉱山活動に係る鉱業法(ACT No,28 OF 2002)の一部適用免除を含む法令を制定しているが、Shabangu鉱物資源大臣は、「民間企業と平等に取り扱う」との姿勢を示している。

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