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ニュース・フラッシュ

2011年4月18日 シドニー 原田富雄

豪:Rangerウラン鉱山、懸念される今後の採掘計画

 Rio Tintoの子会社であるEnergy Resources of AustraliaがNT州で操業するRangerウラン鉱山は、豪雨により100億リットル以上の水が重金属や放射性物質で高濃度に汚染されている。汚染対策として、堆積場の貯水池からPit 3と呼ばれる露天採掘場に汚染水を汲み入れる方法があるが、既にPit3は降雨や近郊からの雨水の流入により、200 mの深さのうち90 mまで浸水している。
 同社は2012年以降、露天採掘場から坑内採掘に切り替え露天採掘を終了する予定であるが、露天採掘場の高品位鉱床も浸水して採掘できない状況となっていることから、同社の最高執行責任者Atkinson氏は、最悪の事態であると述べている。
 2010年のRangerウラン鉱山の酸化ウラン生産量は対前年比28%減の3,793tと発表されている。これに伴い、収益も2009年の273百万A$から45~55百万A$へと大幅な減収となっている。これに併せて、伝統的土地所有者であるMirrar部族は、今後の採掘を中止すべきであるとして鉱山側と論争に発展、彼らの懸念を書簡で国連の潘基文事務総長へ送る事態に発展しており、今後の動向が注目されている。

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