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ニュース・フラッシュ

2011年5月9日 バンクーバー 大北博紀

加:BC州北西部の送電網敷設計画に先住民が警告

 地元紙等は、BC州の先住民2部族(GitanyowとLax KW’alaams)が、BC Hydro(British Columbia Hydro and Power Authority)がBC州北西部の送電網敷設計画(Northwest Transmission Line project、以下、同計画)に関する交渉態度を変えない限り、彼らの領域を通る送電線を封鎖すると警告したと報じた。
 この計画は、BC州北西部Terrace市の南に位置するSkeena変電所から新たに建設されるBob Quinn Lake変電所までの344 kmを287 kVの送電線でつなぐものであり、建設総工費は4億400万C$が見込まれている。
 先住民は、同計画に対し連邦政府から2011年5月6日に環境認可が与えられて工事に向けて計画が前進したことを受けて、ビーズ(無価値な物)を土地と交換するようなものだとして、BC Hydroからの現金支払いの申し出を受け入れない方針である。
 Terrace市から北へ344 km伸びる送電線は、州北西部の探鉱及び採掘に裨益すると予想されているが、送電線のルートは少なくとも先住民7部族の領域を通過し、BC Hydroはまだ4部族と利益協定を締結できていない。
 さらに送電線の1/3は、今回警告を発した先住民2部族(GitanyowとLax KW’alaams)の領域を通ることになっている。
 先住民Lax KW’alaamsのBob Moraes評議員は、「我々はGitanyowと力を合わせる準備が出来ている。まだ協定を締結していない他の部族とより大きい連合を形成する準備をしている。我々の目的は長期のビジネスチャンスに参加することであり、1回限りの現金支払いは望んでいない。送電線をつなぐために他の会社と手を組むことも出来る。」と述べている。
  また、先住民GitanyowのGlen Williams交渉責任者は、「我々と隣接する部族Nisga’aとBC Hydroが締結した協定には、2つの部族(GitanyowとNisga’a)で論争中の領域が含まれている。その協定では、我々の領域の中央を60 km以上通ることになる。」と述べ、2部族間の領域問題を復活させるとして、BC Hydroを起訴している。

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