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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2011年5月20日 サンティアゴ 縫部保徳

アルゼンチン:Minera AndesがLos Azules銅プロジェクトのスピンアウトを延期

 Minera Andes(本社:トロント、以後Andes社)は、Los Azules銅プロジェクト(アルゼンチン・San Juan州)を新会社にスピンアウトする計画を延期する予定である。Minera Andesは、弱含みの金融市場、資金調達の不確実性及び訴訟問題解決の遅れが原因としている。
 Los Azules銅プロジェクトは、2007年11月にXstrata Copper(以下、Xstrata)とAndes社のJVとしてスタートし、2009年10月にXstrataが買い戻し権を行使しないことを決定、Andes社がプロジェクトの全権利を取得した。しかし、本プロジェクト北部の一角にXstrataとTNR Gold(本社:バンクーバー、以後TNR社)のオプション契約が適用される場所があり、同契約でTNR社は、Xstrataのオプション権行使後36か月以内(オプション権行使の条件にFS完了含む)に権益を25%まで買い戻すことが可能な権利を有していた。2007年4月23日、Xstrataがオプション権を行使したことから、36か月の買い戻し権行使有効期間は2010年4月23日までとなったが、FSは現在に至るまで完了していない。
 TNR社は、同社の買い戻し権が、Xstrataオプション権行使後36か月の制限を受けるものではないことを2008年10月に初めて要求した。特に、買い戻し権行使期間の条項はXstrataが挿入したもので、TNR社側はそれを見落としており、Xstrataが参入を行っている何年もの間発覚しなかったことを訴えた。その後、2010年4月1日、Andes社は、加・BC州最高裁判所において、2010年4月23日以前にTNR社より送られた如何なる買い戻し通知も無効であり、TNR社が買い戻し権を行使するためにFSの完了は必要でない旨、布告することを求めた。これを受けて、2010年4月23日、TNR社は、FSを完了させる要求を取り下げる代わりに、オプション期間失効前の買い戻し権は同社が有することについて要求した。
ここまでのTNR社の要求については、2010年秋に一つにまとめられ、2011年6月に法廷闘争に持ち込まれる予定であった。しかし、2011年4月、TNR社は申し立て内容の変更を行い、裁判所がそれを認めたため、裁判の開始は遅れることとなった。その変更内容とは、Xstrata及びAndes社は、2007年4月23日にXstrataがオプション権を行使する際にTNR-Xstrata間のオプション契約で要求されていた1百万US$の探鉱支出を完了していない、というものである。TNR社はこの訴えを基に、Los Azulesプロジェクトの一部の買い戻し、あるいは、XstrataまたはAndes社からの賠償を求めている。Andes社はTNR社側の要求を拒否している。
 Los Azulesプロジェクトは、アンデス山中に賦存する斑岩型銅鉱床が対象であり、概測資源量として137百万t、Cu 0.73%、Au 0.07g/t、予測資源量として900百万t、Cu 0.52%、Au 0.07g/t(いずれもカットオフ品位Cu 0.35%)が見積もられている。

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