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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2011年6月24日 調査部 渡邉美和

中国:精錬鉛減産、7月も継続か

 現地メディアの報道によると、中国政府が2011年5月から始めた鉛製錬の環境汚染対応に伴い鉛の生産量は減少し、供給不足状態はますます拡大しているとのことで、この局面は7月も好転することなく継続するとみられる。また、今後も多くの製錬所の生産停止や対応修理などのための一時停止により、生産量低下が予想される。
 中国の5月の精錬鉛生産量は13.3%低下した。原因の一つは、政府が鉛生産企業や蓄電池生産企業に対して管理監督を強化したことにある。これは、浙江省東部で発生した血中鉛濃度異常事件により100名以上の児童や成人が被害を受けたことなどを反映したものである。製錬業界関係者は5月の鉛生産量減少の原因について、「鉛蓄電池の生産減少がもたらしたもの」と述べている。また、アナリストは「粗鉛メーカーの減産は、需要が比較的弱いことを映したもので、これは環境対応が原因しているとみられ、これにより再生鉛業界もまた減産せざるを得なくなっている」と述べた。
2011年の中国の精錬鉛生産量の計画値は、今なお当初計画の419万tを維持している。しかし、ここ2カ月で多くの二次鉛メーカーが環境対応できず生産停止に追い込まれていることから生産計画の見直しが検討されている。大型製錬企業の幹部は、需要減少や価格低迷、更に多くの粗鉛メーカーが6月に環境対応補修のため設備稼働停止しているとして、その企業では5月の生産量は20%減少、6月は更に拡大して25%の減少だと発言している。
 中国の5月の鉛精鉱の輸入量は83,797 tで、前月に比べて38%減少している。しかし、5月の中国の鉛精鉱生産量は対前月比21%増加し23.9万tとなっている。一方、中国の5月の鉛みかけ消費量は対前月比7.2%減少している。

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