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ニュース・フラッシュ

2011年6月25日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Vale、肥料生産会社を子会社化し支配強化

 メディア報道によると、Valeは、同社が出資するVale Fertilizantes社(BM&F Bovespa、サンパウロ証券・商品・先物取引所上場)を14億US$で買戻し子会社化する。Valeによる買い取りオファー価格は一株当たり25レアル(約15.7 US$)で、現在の株価に対しプレミア約32%を含む。これによりVale Fertilizantes社は上場廃止されてValeの子会社となり、Valeによるコントロールが強化される。
 Valeは2015年までにカリウム、リンの生産を3倍に増産する計画で、2010年の関連買収額は58億US$となった。Valeは2010年に、ブラジル最大の肥料生産者であるFosfertil社の株式20%(10.3億US$)、ならびにBunge社のブラジル資産(38億US$)を買収している。Bunge社資産にはFosfertil社の株式42.3%が含まれるので、結果としてValeはFosfertil社の株式79%を支配したことになる。
 ブラジルでは今後、砂糖、コーヒー、オレンジ、大豆等農産物の生産が伸びるとみられ、ブラジルにおける肥料原料開発は今後の同国の農業生産を支える重要な事業となる。ブラジルは現在、肥料原料の50%を輸入に依存しており、国内での肥料原料開発が重要な国策となっている。ブラジル国内での肥料原料開発事業について、Vale Agnelli前社長はこれを売却することも考えたとみられるが、社長交代後の新体制では、最終的にこれを子会社化し強化する方向を選択したことになる。

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