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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2011年7月1日 調査部 渡邉美和

中国:北京-上海高速鉄道とアルミ展望

 現地報道は、北京と上海を結ぶ高速鉄道(新幹線)の営業開始に伴うアルミ産業展望を次のように報じた。
 北京-上海の高速鉄道は3市4省を走り、同区間1,318 kmを5時間弱で連絡する。現在の中国の高速鉄道車両にはCRH1、CRH2、CRH3、CRH4の4型式があり、このうちCRH1がステンレス鋼を主体としているのを除いて残る3型式では車両の基本部分にアルミ合金が用いられている。動力車では1両あたりアルミ型材が8~9 t、アルミ板材が1.5 t使用される。2009年から2012年の間では高速鉄道動力車車両としてアルミ型材が7万t、アルミ板材が1.2万t用いられたことになる。
 これら車両に用いられるアルミ材の要求品質は高く、生産に要する技術も高いものである。これまでは世界の4~5カ国で生産が可能であったにすぎず、中国も今は国産化されているが、3~4年前までは輸入に頼らざるを得なかった。これらは今後の輸出なども見込まれ、展望は明るい。一方、中国有色金属加工工業協会の馬世光秘書長は、「列車用アルミ材の市場はそれほど大きいものではなく、今後建設される地下鉄の車両まで含めても1年で10万tを超えるものではない。しかし、その高いレベルのアルミ材の生産能力は既に30万tもあり、生産能力の過剰が問題となろう」とも述べている。

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