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ニュース・フラッシュ

2011年7月6日 調査部 渡邉美和

中国:第12次5カ年計画でカリウム肥料企業、大挙して海外進出

 現地報道では、世界のカリウム肥料産業は大きな調整局面に入っているとして、以下のような報道を行っている。
 2010年、ロシアの2企業が合併するなど、世界のカリウム生産企業集中度は一段と高められようとしている。対外依存が高くなることを避けるためにも、中国のカリウム肥料企業は積極的に海外のカリウム資源買収に向かっている。国際肥料鉱業協会IFAの統計によれば、2013年を境にして世界のカリウム肥料生産能力は頭打ちになる。2011、2012年の世界のカリウム肥料の供給量増加率はそれぞれ3.1%、6.8%と予測されている。もしプロジェクトが進展しなければ、2012年は供給の伸びは0となる。この状況は、短期的には、中国のカリウム肥料企業を震撼させるものである。少なくともこの2年、カリウム肥料価格は高く維持され、甚だしい場合は、海外の供給者は2011年末には価格を上げてくることも予想される。
 このような状況下、中国企業の海外カリウム資源探しは更に切迫している。2011年6月、塩湖股分は中川国際鉱業控股公司と戦略的提携協議を締結し、共同で総投資額32億US$で、中国最大の海外カリウム肥料基地となる300万tのカリ肥料基地をカナダに建設することを発表した。また、これ以前に、中国中化集団によりカナダのカリ肥料会社Potash Corpの買収案が提示されている。「海外でのカリ肥料資源開発が第12次5カ年計画期間でのこの産業の重大な変化であり、政府もこれを奨励している」と業界関係者は語っている。

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