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ニュース・フラッシュ

2011年7月11日 モスクワ 大木雅文

ロシア:Norilsk Nickelがトーリングを開始

 2011年7月1日付け当地報道によると、Norilsk Nickel社のセルゲイ・ブーゾフ副社長は「経済発展省はこのたびNorilsk Nickelに対し、輸入精鉱から生産する輸出向け金属の関税の支払い免除を認可した」と言明した。
 Norilsk Nickelはこれまで、ロシアにおいてトーリング方式を利用していなかったが、国内工場の稼働率を上げるため、今後、このやり方を継続するものとみられる。同社はブラジルのVotorantim Metais社からロシア・ムルマンスク州にある自社生産施設にニッケル精鉱と銅精鉱の試験輸入を初めて行った。また同社は将来、ロシアにおいて豪州及びアジアの鉱山から輸入した自社の精鉱を加工する可能性を排除していない。ただし、同社によるとその量は微々たるものである。またアジアには現在、同社の生産施設はない。VTBキャピタル(VTBの投資銀行部門)のアナリスト、ニコライ・ソスノフスキー氏は「すべては経済効率次第である」と見ている。
 ロシアでは2011年5月からニッケルの輸出関税にはLMEのニッケル価格(現行価格で約24,000 US$/tに相当)を考慮した計算方式が採用されている。銅の輸出関税は現在10%である。またNorilsk Nickelはトーリング方式を採用したロシア初の冶金企業ではない。ロシアのRusalは、トーリング方式とオフショアにより2010年は大幅に節税することができたと言われている。

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