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ニュース・フラッシュ

2011年7月16日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:CODELCO労働者ストとその後の状況

 2011年7月11日に実施されたCODELCO労働者のストライキは当初の予定通り1日で終了した。CODELCOの試算によると、このストライキによりストップした銅の生産量は4,900 tであり、損失額は約4,100万US$に上る。CODELCOの発表によれば、ストライキ中の器物破損はなく緊急対応も適切であったことから、各事業所とも作業の再開はスムーズに進んだ。
 今回のストライキに関し、CODELCO銅組合連合(FTC)のRaimundo Espinoza会長は「今回のストライキは成功であった。CODELCO民営化反対及び経営方針決定に関与できないことについての不満を平和裏に示すことができた」と語った。それに対しCODELCOのDiego Hernández総裁は「ストライキが正当であることを示す事実はない。労働組合側はストライキの成功を喧伝しているようだが、チリ国民の利益となるCODELCOの操業に4,100万US$の損失を与えており、これを成功という者はいないのではないか。労働組合側は経営陣との話し合いの場がないと主張するが、我々は常に労働者、労働組合と話し合う意思がある」と述べた。
 Espinoza会長は「CODELCO民営化の意思がなければ、Gaby鉱山をひとつの事業所にすべきである。Gabyの事業所への転換が、CODELCOを民営化する意向を政府が持っていないことを示す証左となる」と語った。Gaby鉱山の株式に関して、CODELCOは2011年6月9日にそれまでの100%CODELCO保有から99.9%をCODELCOが、残り0.1%を同社の子会社Sociedad de Inversiones Copperfieldが保有する株式保有構造の変更を発表していた。
 労働者側とCODELCO経営者側及び政府の主張は平行線で、問題解決の長期化が予想される。

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