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ニュース・フラッシュ

2011年7月25日 モスクワ 大木雅文

ウズベキスタン:政府が英Oxus社を不当に告発と国際弁護士が警鐘

 2011年7月14日付け当地報道では、ウズベキスタン政府が英国Oxus Gold Plcを不当に告発しているとOxus社の国際弁護士ロバート・アムスターダム氏が主張している。国家地質鉱物資源委員会(Goskomgeo)が、JV Amantaytau GoldfieldsにおけるパートナーであるOxus社を、環境基準に違反し人命に脅威をもたらしたとして告発したからである。
 同氏は、「ウズベキスタンの環境基準をはるかに上回る国際基準に則って活動していた同国初の国際企業に、冤罪が着せられたのである。大多数の国ではこのような告発は冗談のネタのように思われるだろうが、ウズベキスタン政府は収益性の高い外国投資を搾取したいという願望から臆面もなくこれを正当化したのである」と指摘し、「ウズベキスタン政府は懲罰的な税務調査を考案して官僚的嫌がらせを開始し、Oxus社の元主任技師サイード・アシュロフ氏をでっちあげのスパイ罪で投獄した。こうした行為がOxus社を事実上の人質にしている。国際ビジネス社会は、ウズベキスタンで成功した外国企業に起きていることを知るべきである」と述べた。
 Oxus社の弁護団は2011年7月6日、ウズベキスタン大統領その他当局者に対し冤罪に反論する書簡を送った。Oxus社の幹部は、同社がウズベキスタン領内において「違法で不当で差別的な扱いを受け、その結果、少なくとも4億US$を失った」と主張している。
 JV Amantaytau Goldfields は2003年12月、Central Kyzylkum地域において総額3,100万US$を投じてAmantaytau金鉱山の操業を開始した。金生産量は6.3 t/年。同JVの株主は、Oxus Gold Plc(50%)、Goskomgeo(40%)、Navoi採鉱冶金コンビナート(NMMC)(10%) で、ウズベキスタンの金鉱業分野において外資企業が参画している唯一のJVである。Oxus社の情報では、同JVの生産量は、2009年に金4,000 oz(124 kg)、銀17万300 oz(5.3 t)、2008年に金5万540 oz(1.6 t)、銀93万8,850 oz(29 t)である。
 本件の背景としては、JV Amantaytau Goldfieldsの共同設立者であるGoskomgeoによると、同JVの事業効率の低さと企業投資誘致の失敗から、2011年1月、ウズベキスタン政府が同JVの任意清算手続きを開始したとされている。2011年2月初め、Oxus社は事前合意に基づき、同JVの同社持分をウズベキスタン側株主に売却予定であると発表していたが、ウズベキスタンはこのOxus社側の提案を価格面で受け入れ難いと拒否したとこの6月に報じられていた。
 また2011年3月、Oxus社は操業に必要なライセンス及び許可が更新されなかった旨を発表。同月中にOxus社はAmantaytau金鉱山開発に関する協定の効力を一時停止し、不可抗力を宣言、ウズベキスタン側との「協定上の義務の遂行」はもはや行わないと表明していた。さらにOxus社はJV Amantaytau Goldfieldsの清算というウズベキスタン政府の計画に関し、同政府を国際仲裁裁判所に提訴する意向を示している。

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