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ニュース・フラッシュ

2011年7月30日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:Escondida鉱山がフォースマジュールを宣言

 メディア報道によると、2011年7月21日から労働者のストライキが続くEscondida鉱山(チリ第Ⅱ州)が銅精鉱販売契約についてのフォースマジュールを7月27日に宣言したことが、チリ証券保険監督局(SVS)に提出した書簡の中で明らかにされた。書簡には「現在の契約条件に基づき、銅精鉱の顧客にフォースマジュールを宣言したことを伝えた。現在の状況では契約量を賄えなくなる恐れがあるためである。フォースマジュールの期間は見通せず、ストライキがいつまで続くかによる。」と記載されている。
 Escondida鉱山のストライキは7月21日に24時間ストライキとして始まった。労働組合側は、鉱石品位の低下により銅生産量が減少したことが原因で、月間生産ボーナスが前年から70%縮小された(30万Peso(658 US$)から9万Peso(197 US$))ことに抗議し、500万Peso(10,967 US$)の年間ボーナスを要求した。これに対し鉱山側は280万Peso(6,142 US$)の年間ボーナスを提示したが、労働組合側はこれを不満とし無期限ストライキへ突入した。
 一方鉱山側は、巨額の年間ボーナス要求は団体協約交渉には含まれないことから、今回のストライキは違法であると主張している。チリの法律では団体交渉が決裂した場合にのみストライキは合法とされている。7月25日には労働組合側がAntofagasta労働局に調停を求め、これを受けた労働局は7月26日に調停会議を設けようとしたが、鉱山側はストライキを停止するまでは話し合いに応じないとして調停を拒否した。また、同日、鉱山側は労働組合に法的手段をとる可能性について警告を発した。
 チリの法律によると、正当な理由なく2日連続で欠勤した者に対しては会社側が解雇する権利を有する。7月27日に労働組合側は、労働者やその家族への脅迫的行為に対し鉱山側への制裁を求めて労働審判手続の申し立てを行った。このような事態に対し、Hernán de Solminihac鉱業大臣は早期解決のための労使交渉の開催を呼びかけた。
 Escondida鉱山は世界最大の銅鉱山であり、2010年の銅生産量は1,086.7千tであった。ストライキ中の損失銅生産量は1日当たり3,000 tと言われている。

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