閉じる

ニュース・フラッシュ

2011年8月5日 北京 土居正典2011. 8. 5 金属企画調査部 渡邉美和

中国:五鉱集団、レアアース生産枠に関して産業として生産停止を提案

 2011年8月1日、五鉱集団傘下の五鉱有色股分有限公司は「2011年のレアアース生産が生産枠に達したため、全国の製錬・分離企業は8月から生産停止し、レアアース市場の安定的運営を確保」することを提案した。
 この提案は業界内で多くの関心を集めたが、異論も引き起こしている。現地報道では、多くの有力企業の関係者は五鉱が示した「中国全国の生産枠は既に満杯」との認識に同意せず、同業社の多くがこれに応じる動きは見せていない。中色股分の関係者は、「生産は通常どおりであり、稼働率も特に影響を受けていない」と語り、包鋼稀土の関係者も「当社の生産は負荷100%の状況で生産されている。指標は全年稼働してやっと確保できる」という。
 また、広晟有色の関係者は「提案している五鉱有色は単なる一企業であり、その提案に必ずしも応じる必要はない、生産停止に関する決定は政府が行うものだ」と語った。中国有色金属工業協会の賈明星副会長は、8月4日、記者会見の席上、五鉱の提案はレアアースの管理を強化する意味では好ましいが、レアアース産業あげての生産停止は不可能であると述べた。
 一方で、レアアース業界は2011年中にも行われるであろう4領域(採掘、生産、環境保護、流通)での当局による検査がどのように行われるかに注目している。

ページトップへ