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ニュース・フラッシュ

2011年8月14日 サンティアゴ 神谷夏実

チリ:ブラジルからの投資拡大に期待

 メディア報道によると、チリ経済省外国投資委員会(CIE)関係者が、ブラジルからの投資増加に期待を持っている。現在のブラジルからの対チリ投資は、金融、インフラ、建設、鉱業、化学、食品等であるが、1974年から2010までの36年間にブラジルからの対チリ投資は6.1億US$にとどまっており、この間の500万US$以上のブラジルの海外総投資額773億US$の0.79%を占めるに過ぎない。今後ブラジルからチリへの投資が期待できる分野として、2010年の地震復興、観光、エネルギー資源開発等の分野があるとしている。エネルギー開発分野は、アルゼンチンからの天然ガス輸入が途絶し慢性的なエネルギー不足となっている上に、パタゴニアでのAysen水力発電プロジェクト等が環境反対運動の対象となっている。また、チリ国内の電力コストが高いことが投資の妨げになっていることに対し、チリ外国投資委員会関係者は、対チリ投資は低い税制、政治的及び社会的安定性等により透明性が高く投資リスクが低い点を強調している。
 これまでのブラジル企業による対チリ鉱山開発投資としては、ValeによるTres Valles銅鉱山(チリ第Ⅳ州、2010年11月操業開始、生産能力は銅地金18.5千t/年、初期投資額は140百万$)がある。Valeはブラジル国内でSossego、Salobo等の銅鉱山開発プロジェクトを手掛けているが、ブラジル国外ではTres Vallesプロジェクトが初めての新規銅鉱山開発案件となる。また、ブラジルの鉄鉱石開発企業MMX社は、2009年にチリ第III州Hacineda Castilla地域の4鉱区を54.5百万$で買収し、Fortuna-Fierroプロジェクト、Reconquistaプロジェクト等で探鉱を進めている。

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