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ニュース・フラッシュ

2011年8月19日 ロンドン 北野由佳

南ア:Sishen鉱山に係るDMR探鉱権付与訴訟、長期化の様相

 Sishen鉄鉱石鉱山の権益21.4%を南ア鉱物資源省(DMR)がImperial Crown Trading社(以下ICT社)に不正に付与したとしてKumba Iron Ore社が起こしている訴訟の第一回法廷審問が2011年8月15~18日に行われた。これは、Sishen鉄鉱石鉱山の権益74%をKumba Iron Ore社が保有しており、残りの21.4%に関してはArcelor Mittal SA社が2009年に鉱業権の更新に失敗した際にKumba Iron Ore社が本権益の継承を申請していたが、DMRが2009年11月にICT社に対して付与したことが背景となっている。
 本訴訟では、Kumba Iron Ore社は、ICT社の申請はDMR職員と共謀し不正に行われたと主張しており、高等裁判所に対してDMRの決定をくつがえすよう要請している。2011年8月17日には、DMRの法廷弁護士Willie Vermeulen氏が、鉱業権の申請の際にKumba Iron Ore社側に鉱物石油資源開発法(MPRDA)の条項に反する行為があったとして、逆に同社を提訴する準備を進めていることを示唆した。Kumba Iron Ore社の法廷弁護士は、Vermeulen氏の供述は今回の審問とは無関係であると反論した。Raymond Zondo裁判官は、今回の裁判は非常に重要であり、口頭弁論だけではなく膨大な関連書類も確認する必要があるため、判決には多少時間がかかるとの見解を示した。
 今回の訴訟は、政府上層部における汚職を公にし、鉱業権付与に関する重要な判例を確立するとして、同国の鉱山会社の注目を集めている。

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