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ニュース・フラッシュ

2011年8月22日 北京 土居正典

中国:民営企業の海外レアアース投資意欲上昇

 現地報道によれば、レアアース価格の高騰に伴い、多くの民営企業が業界参入を目指している。しかし、地方政府はレアアース鉱山への民営企業投資を許可しておらず、民営企業は海外での投資機会に目を向けている。
 民営企業である宬隆株式有限公司関係者は「現在、海外でレアアース資源への投資機会を捜している」と話す。また、江西贛州虔東稀土集団株式有限公司も海外投資を計画しており、南ア・サルダーニア港に3千万US$を投じ、年産3千tのレアアース酸化物生産工場の建設を計画している。また、包頭のあるレアアース加工企業幹部は「既に多くの民営企業が海外投資を行っている」と話す。
 以前から、全てのレアアース採掘権は省などの地方政府が保有している。ある五鉱集団職員は「贛州市政府は、以前は一部希土類採掘権の民営企業保有を認めていたが、現在は全て回収された」と話している。贛州市の製錬・分離企業関係者は「贛州市政府は、レアアース鉱を民間へ供給する気は無く、供給先は市政府が設立に係わる贛州稀土鉱業公司のみである。というのも、贛州市にとってレアアース鉱山は省外からの投資を期待できる唯一の切り札だからである」と話す。内モンゴルも同様であり、これまで包鋼稀土がレアアース鉱を現地製錬分離企業35社に売り、レアアース酸化物を買い上げ、一括して販売していた。
 多くの製錬・分離企業は一様に再編・統合を求めていることから、製錬・分離分野での民営企業の中国国内生き残りは非常に厳しい上、レアアース資源分野での投資機会は無い状況である。民営企業は海外に目を向けている。

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