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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル クロム
2011年9月23日 ロンドン 北野由佳

南ア:鉱山労働組合、中国向けのクロム鉱石輸出規制を要請

 報道によると、南ア鉱山労働組合(NUM: National Union of Mine Workers)は2011年9月23日、クロム鉱石の輸出に関して、特に中国向けの輸出を緊急に制限するよう求める声明を発表した。NUMによると、中国はクロムの市場価格決定における同国の影響力を強化するために、主に南ア産クロム鉱石の備蓄を行っている。NUMはこのような状況を「一種の植民地化」であるとして懸念を表明し、全ての利害関係者に対して南アにおける高付加価値化を加速させるために協力するよう呼びかけた。
 また南アのフェロクロム生産最大手Merafe Resource社のStuart Elliot CEOは2011年8月、クロム資源を有していない中国が、南アから安価なクロム鉱石を輸入してフェロクロムを低コストで生産し市場展開することにより、フェロクロム生産国としての地位を確立しようとしていると述べ、「世界のフェロクロムの約45%を生産している南アが、最終的には世界市場での地位を失い、同国における失業率悪化や投資の減少につながる可能性がある」とコメントした。南アのフェロクロム生産企業数社は同国におけるクロム鉱石輸出の実態調査をコンサルタント会社に依頼しており、調査結果は鉱物資源省に提出されることになっている。
 なお中国は2010年には計800万tのクロム鉱石を輸入しており、そのうち310万tを南アから輸入している。

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