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ニュース・フラッシュ

2011年9月26日 ロンドン 小嶋吉広

ザンビア:サタ新大統領が就任、鉱業税制の見直しに積極的な姿勢を示す

 2011年9月20日に行われたザンビア大統領選挙で、野党の愛国戦線(PF)のサタ党首が現職バンダ大統領を破り、新大統領に就任した。サタ氏はこれまで、鉱業分野への中国からの投資について批判的な立場を取ってきた。前回2008年の大統領選挙で立候補した際は、中国企業が支払うザンビア人鉱山労働者への賃金が低すぎるとして「奴隷的な賃金水準である」と非難した。また、中国企業を国外追放し、中国との親密な外交関係を見直すべきであるとも主張していた。
 今回の大統領選挙戦では前回のような過激な中国批判は影を潜め、中国との関係を維持する姿勢を示した。9月23日に行われた就任演説では、引き続き鉱業分野への外国投資は歓迎するものの、投資に際し労働法を遵守するよう訴えた。またサタ新大統領は、前バンダ大統領治世下で蔓延した汚職の撲滅も掲げている。
 ザンビアの輸出収入のうち70~75%が銅の輸出によるものであるが、鉱業全体の税収への寄与はわずか10%に過ぎない。このためサタ新大統領は、鉱業税制の見直しについても積極的に取り組む姿勢を示し、与党PFも超過利潤税の導入に前向きと言われている。ザンビアでは2008年に超過利潤税が導入されたが、リーマンショック後の銅価低迷により、2009年にこれを撤廃した経緯がある。

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