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ニュース・フラッシュ

2011年9月28日 モスクワ 大木雅文

ウクライナ:ロシアと共同生産する核燃料の30%を輸出へ

 2011年9月15日付け現地報道によると、コンツェルン「核燃料」のタチヤナ・アモソワ社長が、ウクライナは、キロヴォフラード州スモリノ市でロシアの技術により生産する予定の核燃料のうち30%を輸出する意向だと言明した。
 同社長は、「燃料会社TVELと工場建設計画に調印したところであり、2015年までに工場の操業を開始し(生産能力はウラン年産400 t)、これによりロシアの技術によるウクライナ産燃料をウクライナの原子力発電所に供給し、さらに約30%を海外に輸出することができる(この燃料はロシア製原子炉用であるため、これを有する国々に輸出される予定)」と述べた。
 また同社長は、国内に核燃料生産工場をもう1つ建設するという構想は支持できないとの見解を示し、さらに「ウクライナは、自国が必要と考える工場を自国内に建設する権利を有する。しかし、こうしたプロジェクトは政治的であってはならないと思う。これはビジネス・プロジェクトであり、国家安全保障のため、ビジネスのためだけに実施されるべきである。現時点で間違いなく言えることは、ウクライナの国家安全保障を維持し、外国への経済的依存に陥らないために分散化が必要なのは、ウクライナ国内で現在生産されていない製品に限る、ということである」と述べている。
 なお、同社長によると、ウクライナでは国家プログラム「ウクライナの核燃料」が承認されており、これに従い2015年までにはウクライナの原発に自国のウランが供給されることになる。このためノヴォコンスタンチノフカヤ鉱山ではウラン採掘に向けた投資を実施しており、2015年末までに年産1,500 t以上のウランを採掘する予定としている。

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