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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル 亜鉛
2011年10月3日 ロンドン 北野由佳

ポルトガル:国際鉛・亜鉛研究会、鉛・亜鉛の需給予測を発表

 2011年9月29~30日、ポルトガルのリスボンにて国際鉛・亜鉛研究会(ILZSG)が開催され、各国代表、産業団体、企業、コンサルタント等約130名が参加し、鉛・亜鉛に関するプレゼンテーション及び議論が行われた。同研究会は2011年及び2012年の需給予測を以下の通り発表した。

<鉛>
 2011年及び2012年の鉛地金消費量は、それぞれ対前年比6.1%増の1,015万t、同比4%増の1,056万tと予想した。主な理由は、2011年及び2012年の中国の見かけ消費量が、自動車販売の減速や環境への懸念に伴う鉛蓄電池の生産工場閉鎖にも関わらず、それぞれ対前年比7.4%増の453万t、同比6%増の480万tと見込まれたためである。一方、製錬での地金生産量は、中国での製錬能力強化が主な要因となり2011年は対前年比7.3%増の1034万t、2012年も中国及びインドにおいて製錬能力の増強が予想され、同比3.1%増の1065万tとなる見通しである。この結果、2011年及び2012年の需給バランスは、それぞれ18.8万t、9.7万tの供給過剰となると予測した。
 なお、2011年及び2012年の鉱山生産量は、中国、インド、メキシコでの増産に加えて、タジキスタン及びウズベキスタンで新規鉱山の操業開始によりそれぞれ対前年比7.8%増の452万t、同比6.2%増の480万tと予想した。

<亜鉛>
 2011年及び2012年の亜鉛地金消費量は、それぞれ対前年比2.2%増の1,285万t、同比3.9%増の1,335万tと予想した。主な理由は、2011年に中国で在庫放出があったと考えられ、見かけ消費量の成長率が対前年比2.1%増に留まったが、2012年には同比5.7%増に回復する見通しのためである。一方、亜鉛地金生産量は、中国、インド、韓国での製錬能力増強が主因となり、2011年は対前年比2.7%増の1,316万t、2012年は同比2.4%増の1,348万tとなると予想した。その結果、需給バランスは2011年が31.7万tの供給過剰となる見通しで、2012年には過剰幅が微減し13.5万tの供給過剰となると予測した。
 なお、2011年の鉱山生産量は、中国、インド、カザフスタン、メキシコ及びロシアでの増産がペルー及び米国での減産を相殺し、対前年比4.3%増の1,277万t、2012年も中国及びインドでの増産が続き、同比4.8%増の1,337万tとなると予想した。

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