閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2011年10月10日 リマ 山内英生

ペルー:Southern Copper社、Toquepala銅鉱山拡張にリサイクル水利用を提案等

 2011年10月3日付け地元紙等によると、ペルーTacna県がSouthern Copper社による今後の水資源利用の中止を求めていることに関して、同社のGonzales社長は、Toquepala銅鉱山において海水を淡水化して利用することはコスト的に無理であるが、同鉱山の拡張に際しては、廃さいから回収したリサイクル水を利用することは可能であるとコメントした。これは、Lerner首相が、Tacna県における農業や灌漑用水が鉱業によって不足しているならば、Southren Copper社は淡水化した海水を利用しなければならないと発言したことを受けたものである。
 Gonzales社長によれば、廃さいからの水のリサイクルを実現するには8億US$の投資が必要だが、これによって、現在Toquepala銅鉱山の操業に利用されている以上の水資源を一切使う必要がなくなるとコメントしている。
 一方、Tacna県は、10月3日の週にも政府に対して同社の水利用権差し止めを要請するとともに、要請が受け入れられない場合、同県において無期限抗議行動を実施するとしていた。これに対して、政府は、同社が2010年9月に実施した同鉱山拡張プロジェクトに関する環境影響評価(EIA)の公聴会を無効とすることを決定し、同県に対しては平静を保ち協議に応じるよう呼びかけた。これを受けて、Tacna県は、予定されていた無期限抗議行動を取りやめ、政府が仲介する協議に協力する方針を明らかにした。
 また、2011年10月10日付け地元紙等によると、内閣のCaballero社会争議対策室長は、Tacna県とSouthern Copper社が、政府の仲介のもと10月10日にTacna県内の水資源利用に関して協議を行うことを明らかにした。更に同室長は、Tacna県は反鉱業を掲げてきた県ではないとして、Toquepala銅鉱山の拡張計画が阻止されることはないと信じていると発言したほか、住民の権利が侵害されることのない限り、あらゆる投資を歓迎するとの考え方を示した。

ページトップへ