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ニュース・フラッシュ

2011年10月17日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:BHP Billiton、Ferrous Resources買収で交渉中

 メディア報道によると、BHP Billitonは、ブラジルの鉄鉱石生産者であるFerrous Resources do Brasil(本社Belo Horizonte、以下Ferrous社)を買収する方針で、同社と交渉中である。Ferrous社は、Minas Gerais州の鉄鉱石四角地帯に5件、Bahia州に1件の開発鉱区を保有し、2014年に生産量25百万t/年を目指して開発を進めており、2016年には62百万t/年まで拡張する。Ferrous社は、現在、米国、欧州、豪州の年金ファンド、ヘッジファンドが出資しているが、最大株主であるヘッジファンドHarbinger Capital社が株式の売却を求めており、売却先を探している。BHP Billitonは、当面Minas Gerais州Ouro PretoとItariritoの中間に位置する鉱区(生産量は20百万t(2017年))での生産に対し37億レアル(約21.4億US$)を投資すると伝えられている。BHP Billitonは、ブラジルではSamarco社(Valeと50:50で出資するJV)を通じてペレット工場に出資している。
 Ferrous社は2007年に鉄鉱石の開発を目的として設立され、Minas Gerais州の鉄鉱石四角地帯、Bahia州での探鉱開発、Espirito Santos州でのインフラ建設を進めている。2010年にロンドン市場への上場に失敗しており、それ以降出資先を探していたとされる。当時のFerrous社の市場価値は40億US$であったが、現在の価値は30億US$程度とされている。
 BHP Billitonは2010年度の純利益が236億US$と大幅増益となっており、最近も米国天然ガス生産者Petrohawk Energy社を151億US$のキャッシュで買収した。BHP Billitonは、最近、Rio Tintoとの豪州鉄鉱石生産統合、カナダのカリウム生産企業の買収等の大型案件に失敗しており、2011年より積極的な姿勢に転換したとの見方がされている。

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