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ニュース・フラッシュ

2011年10月31日 北京 土居正典

中国:南部レアアース大手企業も全面的生産停止へ

 現地報道によると、中国南部レアアース生産の最大手贛州稀土鉱業公司傘下の全鉱山、製錬分離企業は、2011年10月20日から全面的に生産を停止した。全鉱山に対する電気は止められ、鉱山への入り口も閉鎖、抽出液も全て鉱山から撤去されている。現在は、鉱山改善措置が実施されていて、審査で認可された鉱山は生産を再開することができる。
 今回の生産停止は、既に採掘量が規制指標に達していること、また南部レアアース産業チェーン構築の一環として鉱山の整理作業を実施するためであり、3~5か月続く見込みである。なお、10月19日から、北部で軽希土生産の9割以上を占める包鋼希土傘下製錬分離企業も1か月間の生産停止に入っている。
 南部及び北部の業界大手企業が同時に生産停止する目的の一つは、製錬分離製品の市場への供給を減らし、価格の大幅な下落を抑えることである。市況維持のため、9月下旬、包鋼稀土国際貿易有限公司は、国の指令性生産計画枠を有する企業が生産した酸化プラセオジム、酸化ネオジムを買い上げ、市場は一時回復した。しかし10月に入ると価格は再び下落し、下げ幅は一層拡大した。10月19日に同公司は、酸化ランタン、酸化セリウム、酸化ユウロピウムも買い上げ対象に加えている。

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