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ニュース・フラッシュ

2011年11月1日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:原子力工業公社、ウラン新鉱床発見

 ブラジル連邦原子力公社(Nucleares do Brasil:INB)は、Bahia州Caetite地域で新たなウラン鉱床を発見したと発表した。新鉱床は、現在ウランの生産を行っているSanta Quiteriaウラン鉱山の近くに位置し、新鉱床のウラン品位は同鉱山の3,000 ppmを上回る6,000 ppmの高品位鉱床であるという。新鉱床の発見により、同地域の埋蔵量は現在の100千t(U)から2倍に増加する可能性がある。新鉱床は、INBから委託を受けているCompanhia Baiana de Pesquisa Mineral(CBPM)社が発見した。
 ブラジルでは、80年代以降ウランの探鉱は行われていなかったが、2007年から新規原子炉建設計画(AngraIIIの建設、ならびに2030年までの4~8基の新規建設)やウラン探鉱を含む政府の原子力計画が再開された。INBは、Para、Roraima、Ceara、Bahia、Minas Gerais各州でウラン探鉱を行っている。新鉱床の発見によって、現在計画されているブラジルで3基目となるAngraIII原子力発電所、並びに2030年までに計画されている8基の新規原子力発電所のうち4基に向けてのウラン資源の供給が期待できるという。
 現在のブラジルのウラン需給は、供給側の鉱石生産をINBが行い、需要側はEletrobras Eletronuclear 社が原子力発電所(AngraI、AngraII)の運転を行っている。現在のウランの消費量は約430 t/年(U3O8)である。AngraIIIに必要なウランは、初年度の2015年に840 t、以後毎年280 tで、今後ブラジル国内のウラン生産を増産する必要があるとされている。また、ブラジルのウラン埋蔵量は309千t(U;世界の埋蔵量の5%、第1位の豪州の5分の一)で、世界第7位である。2009年のブラジル国内のウランの鉱山生産は345 t(U、世界の生産量の0.78%)であった。

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