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ニュース・フラッシュ

2011年11月14日 サンティアゴ 神谷夏実

チリ:Anglo American、Anglo America Sur社株式24.5%を三菱商事に売却

 Anglo Americanは、2011年11月9日、チリ子会社のAnglo American Sur社(以下、Sur社)の株式24.5%を三菱商事㈱に売却すると発表した。譲渡価格は53.9億US$(約4,200億円)。Sur社株式については、CODELCOが49%株式取得のオプション権の行使を2012年1月に行うと10月に発表しているが、Anglo Americanは、オプション契約に基づくと、今回の三菱商事㈱への株式売却によりCODELCOが取得できる株式は、当初の49%の半分の24.5%が上限となるとの見解を示している。
 Anglo AmericanとCODELCOとのオプション契約によると、前者がSur社の100%を保有している場合、CODELCOが49%のオプション権を行使できるが、もし第三者が24.5%を保有している場合、CODELCOのオプション権は24%が上限となるとされている。これに対しCODELCOは、2011年に入ってからオプション権行使の意思については再三AngloAmericanに申し入れを行っており、10月にはこのための資金を三井物産㈱から借り入れることで、チリ証券管理局に報告もしており、この時点でCODELCOの権利は49%であるので、Anglo American が「Good Faith」で契約に従い、当初通り49%をCODELCOに譲渡するべきと主張している。一方、Anglo Americanは、Sur社株式の一部売却は利益確保のための当然の行為であり契約に反するものではないと反論し、双方の意見が真っ向から対立している。
 こうした状況で、チリ政府も、CODLCO側の主張を支持することを表明しており、Anglo Americanによる株式売却の取引は、チリ政府を巻き込んだ紛争に発展している。なお、11月14日現在、CODELCOはSur社株式のうち三菱商事㈱に売却された24.5%を除く75.5%について、CODELCOのオプション権保全のための法的手続きを開始したとされている。

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