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ニュース・フラッシュ

2011年11月14日 北京 土居正典

中国:商務部、レアアース専用伝票制度を公表か

 現地報道によると、中国レアアース学会林東魯秘書長は2011年10月31日、「商務部は、レアアース専用伝票制度を創設するが、制度実施はレアアース業界に大きな影響を与える」と語った。
  専用伝票の導入により、政府はレアアース生産量及び鉱石生産量を検証可能となり、専用伝票の数量を超えた分が違法であり、直ちに行政手段を通じて取り締まることが可能となる。違法採掘者は販売できなくなり、全ての製錬分離企業は専用伝票のあるレアアース購入を義務付けられる他、伝票を有しない投機家は取引不能となるため、投げ売りが加速し、レアアース価格下落傾向に拍車が掛かることも考えられる。
 レアアース工業協会設立準備チームの責任者王彩鳳氏は、「中国政府の関連部署は、以前からレアアース専用取引について検討してきたが、制度の開始月日については未だ明らかとなっていない」と話している。なお、2011年5月下旬、国務院は「レアアース業界の持続的かつ健全な発展の促進に関する若干の意見」を公表し、レアアース指令性生産計画管理を整え、レアアース採掘、製錬分離や流通台帳を設置し、専用伝票管理制度を構築することを定めていた。
 業界内では、軽希土の専用伝票導入に反対する意見もある。軽希土は供給過剰傾向のため専用伝票制度導入は不必要ということが論拠になっている。一方、レアアース学会学術部事務室陳占恒主任は、「レアアースの種類は外見から区別し難く、軽希土及び中重希土毎の専用伝票が必要だ」という。
 2011年11月11日付の現地報道によると、レアアース専用伝票制度作成は完成し、現在、上級機関による最終審査・認可の段階であり、公表は早くても2012年の1月になる見込みである。「中華人民共和国税収基本法則」に基づき、虚偽申告若しくは偽造の場合、金額により10年以上の懲役および財産没収など厳しい罰則規定も盛り込まれている模様である。

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