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ニュース・フラッシュ

2011年11月17日 調査部 渡邉美和

中国:レアアース輸出枠1万t未消化となるか、輸出枠売買価格も急速に下落

 中国現地報道によると、「2011年のレアアース輸出枠は確実に余ることになろう」と報道されている。当初の見込みに反して、輸出枠の完全消化は難しくなっている。
 通関統計では2011年1月~9月のレアアース(金属と酸化物を含む)の輸出量は1.2万tとなっている。2011年の輸出枠は3.02万tであり、この時点でまだ半分に満たない。市場が低迷している状況下では、10月の輸出量は更に少なくなると見込まれ、仮に2011年4Qの輸出量がこれまでの平均と同じであったとしても、輸出枠は1万t以上余ってしまうことになる。
 レアアースの輸出枠は、本来は企業の輸出に関わる手続き上の問題であり、枠そのものが取引の対象となるものではなかった。しかし、レアアース価格上昇局面で狂瀾的市場の中、多くの企業が輸出枠の割り当てを持たないために出荷できなかった。このため、輸出枠を売買することで問題の解決が図られた。これまでの報道では、輸出枠売買価格のピークは2011年の4月で、1 tの輸出枠売買価格は40~50万元(約63,000~78,000 US$)にも達し、輸出レアアース価格とほぼ同等になったとのことである。しかし、7月以降、需給の緩和を受けて輸出枠売買価格も急速に低下した。現時点では輸出枠売買価格はなくなり「当初状態」に戻っている。

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