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ニュース・フラッシュ

2011年11月21日 サンティアゴ 神谷夏実

チリ:CODELCO、アングロ資産売却差し止めの訴訟起こす

 CODELCOは、2011年11月15日、Anglo American(以下アングロ)が保有するAnglo American Sur社(以下アングロSur社)の75.5%株式のさらなる売却差し止めの訴訟をサンティアゴの上訴裁判所に起こし、同裁判所はこれを認めた。アングロ側は、11月9日に、アングロSur社株式の24.5%を三菱商事に売却し、CODELCOのオプション権の対象は、残りの24.5%相当であると主張した。CODELCOは、今回三菱商事に売却された24.5%以外の権益が、これ以上売却されることを差し止めるため提訴したものである。
 これに対しアングロ側は、CODELCOとチリ政府の取った措置を強く非難するとともに、アングロは、この上訴裁判所の裁定を差し止める訴えを起こした。また、今後アングロは、英国とチリとの間で締結されている投資保護協定による調停に持ち込みたいと考えているという。同協定では、両国間の商取引に関する紛争を世銀傘下の国際紛争調停センター(ICSID:International Centre for the Settlement of Investment Disputes)で調停することを決めている。
 一方CODELCOのJofre役員会会長は,CODELCOとアングロとの対立に、チリ国家防衛審議会を関与させることはないとの考えを示した。これは、CODELCOとアングロの紛争の間に、チリ政府が介入することを避け、商取引の紛争として対応する狙いがあるとみられる。

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