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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2011年12月13日 モスクワ 大木雅文

ロシア:ウドカン銅鉱床のオペレーター会社がザバイカリエ北部総合開発計画を提案

 2011年11月21日付け現地報道によると、ロシア最大の銅鉱床であるウドカン銅鉱床の開発ライセンスを有するバイカル鉱山会社は、このほど、チナ多金属鉱床とアプサト石炭鉱床開発を含むザバイカリエ地方北部の総合開発計画をザバイカリエ地方政府に提案した。
 ザバイカリエ地方政府のエフゲニー・ヴィシニャコフ副知事は、「この計画は官民パートナーシップの枠組みによるもので、ウドカン採鉱冶金コンビナート建設、アプサト鉱床開発、チナ採鉱冶金コンビナート建設を予定している。ウドカンの開発は2011~2017年、チナとアプサトの開発は2015~20年を予定している」と述べた。
 「これら全ての鉱床開発に必要なのは、道路、鉄道の建設と再建、送電線と600㎿の熱供給発電所建設、地区中心都市チャラの空港再建といった統一インフラ整備である。民間投資は3,812億ルーブル(約120億US$)で、鉱床開発、熱供給発電所及びノーヴァヤ・チャラ(チャラに隣接する居住区)の住宅建設に充てられる。国家投資は約563億ルーブル(約18億US$)で、道路、送電線の建設、空港再建、ノーヴァヤ・チャラのインフラ整備に充てられる。バイカル鉱山会社から提案された計画に従えば、プロジェクト実現の相乗効果として、2020年までに域内総生産が3倍に拡大し、税収は400億ルーブル(約13億US$)増加し、約1万4,000人の雇用が創出され、100㎞の鉄道及び100㎞の道路が建設されることになる。このプロジェクト実現には、連邦特別プログラム「極東ザバイカル地域発展」の枠内で2013~18年の特別サブ・プログラムを作成し、連邦予算による資金手当てを行う必要がある。」と同副知事は述べている。また、送電施設建設とチャラ~チナ鉱床間の鉄道再建に向けた連邦送電会社統一電力システム(FGC UES)とロシア鉄道の投資計画を変更する必要がある、とも指摘されている。
 設計中のウドカン採鉱冶金コンビナートの生産能力は鉱石3,600万t/年、銅カソード47万4,000 t/年を予定し、投資額は1,500億ルーブル(約47億US$)の見込みである。ウドカン鉱床の可採埋蔵量は、鉱石13億7,500万t、銅1,995万t(平均品位Cu 1.45%)、銀1万1,900 t(平均品位Ag 9.6 g/t)である。オペレーターは、バイカル鉱山会社(メタルインベスト傘下のミハイロフスキー採鉱選鉱コンビナートの子会社)である。バイカル鉱山会社は対外経済銀行(VEB)及びVEBエンジニアリングとのMOUに調印した他、2011年10月にはウドカン銅鉱床プロジェクトの共同開発に向けた中国工商銀行(ICBC)との協力協定にも調印している。
 チナ鉱床開発ライセンスはEn+ Group等が所有しており、採鉱冶金コンビナートの生産能力は磁鉄鉱精鉱350万t/年などで、投資額は1,000億~1,800億ルーブル(約32億~57億US$)と見積もられている。
 アルクチチェスキエ・ラズラボトキ(北極圏開発)社が所有するアプサト鉱床の石炭生産能力は500万t/年を予定し、投資額は224億ルーブル(約7億US$)の見込みである。アプサト鉱床のコークス用炭資源量は22億tと評価されている。さらに、石炭層は予備的評価で約550億㎥のメタンを含有している。

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