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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2011年12月26日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Vale、大型輸送船による鉄鉱石輸送を見直し

 Valeは、アジア向け鉄鉱石輸出のために40万t級の大型鉱石輸送船を19隻建造したが、このほどこのうちの4隻を売却したと発表した。大型輸送船構想は、2008年、Agnelli前社長が競争力を持つグローバル戦略の一環で立ち上げたものであり、当初中国メーカーにて12隻を建造し、その後、7隻を韓国メーカーに追加発注した。Valeは、これら自前の輸送船の他、韓国海運会社から16隻の輸送船をチャーターし、合計35隻体制を構築する計画であった。しかし、昨今の経済状況の変化と、Valeの大型輸送船による鉄鉱石運搬を警戒する中国の海運業界の反対等から、中国当局が、Valeの大型輸送船の中国港湾への入港を規制したことから、Valeは、大型輸送船戦略の見直しを余儀なくされていた。
 当面大型輸送船は、欧州、中東向けに使われるが、Valeは、対アジア向けにフィリピンのSubic Bayフリーポートゾーン(ルソン島)、マレイシアのPerak州に、あらたな鉄鉱石中継基地を設けることも検討していると伝えられている。Valeの2010年の鉄鉱石の売上は464.81億US$で、このうち中国向けが33%、その他アジア向けが20%で、アジア向けは合計53%であった。

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