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ニュース・フラッシュ

2012年1月28日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:国営石油企業Petrobras社長が交代

 ブラジル国営石油開発企業Petrobrasは、1月23日、Maria das Gracas Silva Foster現ガス・エネルギー担当役員(女性、以下グラサス氏)が昇格し新社長に内定したと発表した。2012年2月9日の役員会において正式に決定する予定。また、同時に6名の役員ポストの内、社長ポストを含む4ポストの交代があると報道されている。社長以外の交代は、開発・生産、エンジニアリング、国際各部門担当役員で、供給、財務担当役員は留任する。グラサス氏は、2011年に交代したValeのFerreira 新社長とともに、Rousseffブラジル大統領の信望が厚い人物とされる。また資源開発を所管するLobao鉱山動力大臣も、Rousseff大統領が所属する労働者党(PT)党員であり、Rousseff大統領は、鉱山動力大臣、Petrobras、Valeという2大資源企業のトップとも政治的に近い人物で固めたことになる。
 なお、2005年就任のJosé Sergio Gabrielli現社長は政界入りを目指しての辞任とされ、Bahia州知事選に出馬するとも報道されている。Gabrilli現社長は政治的な面での実力者とされているが、Petrobrasの経営分野でより豊富な経験を有するグラサス新社長に交代することになり、市場はこれを好感し、社長交代発表後Petrobrasの株価が上昇したという。

<グラサス新社長略歴>
 本名、Maria das Gracas Silva Foster。1955年リオデジャネイロ生まれ。フルミネンセ連邦大学卒(専攻は化学)、リオデジャネイロ連邦大学大学院修了(原子力機械エンジニアリング)、リオジェツリオバルガス経済研究所にてMBA取得。Petrobras系石油流通大手BR Distribuidora社時代、バイオディーゼル油の消費市場形成にて手腕を発揮。2007年Petrobrasのガス・エネルギー担当役員就任。政治的には、1999年に現Rousseff大統領がRio Grande do Sur州エネルギー長官を務めていた時期、ボリビアからの天然ガスパイプライン敷設に関し実力を発揮し、Rousseff大統領の信望を得た。Rousseff大統領が鉱山動力大臣在職中(2003年~2005年)は、同省局長を務めた。グラサス氏は個人的にもRousseff大統領と親しい間柄とされている。出身はリオの貧民地区で、その後複数の大学を卒業した努力家とされているが、その仕事振りが厳しい事でも知られている。

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