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ニュース・フラッシュ

2012年1月30日 調査部 渡邉美和

中国:広西壮族自治区の龍江でカドミウム汚染

 現地メディアは、2011年8月に起きた中国雲南省の南盤江のクロム汚染に続き、広西壮族自治区の河川である龍江(広西壮族自治区の柳州市で柳江に合流する河川で、最終的には珠江となって香港の近くの珠海で南シナ海にそそぐ)でカドミウム汚染が生じていることを以下のとおり報じた。
 2012年1月15日、広西壮族自治区の宜州市の養殖場で大量の魚が死ぬ事件が発生、同市環境保護部の検査により、龍江のカドミウム濃度が基準値を大幅に超過していることが判明した。1月19日、河池市は上流の発電所に要請して放水を開始し、流域の希釈を始めた。それと共に流域企業の原料調達状況とカドミウム、砒素を含む廃水や固形廃棄物に関する調査を実施、18日から河池市の龍江上流の重金属に関連する7企業の生産を全面的に停止させている。23日には更に観測地点を拡大し状況を調査中とのことである。
 河池市環境保護局によれば、広西金河鉱業股分公司の固形廃棄物堆積場の処理が国家基準を満たしておらず、汚染源の一つとして嫌疑がかかっているが、特定はされていない。1月29日現在、カドミウム濃度は楊州市河西給水場の上流56 kmの発電所で基準の7倍、同上流46 kmの地点で2.74倍の0.0187 mg/ℓとなっている。
 なお、河池市で生産停止させられた7企業の名称は発表されていない。また、鉛亜鉛産業への影響はないとしている報道もあるが、河池市には亜鉛生産量83千t(2010年)の南丹県南方有色冶錬有限責任公司や鉛生産能力100千t/年の広西成源鉱冶有限公司などの製錬所がある。

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