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ニュース・フラッシュ

2012年3月5日 ロンドン 小嶋吉広

モザンビーク:環境大臣、ザンベジ川を用いた石炭鉱石の運搬計画を承認しない意向

 Riversdale Mining社(Rio Tintoが2011年6月に完全子会社化)はモザンビーク北西部Tete州でBenga石炭プロジェクトを現在開発中であり、鉱石の搬出に関しザンベジ川を用いたバージ運搬船方式で検討を行っている。2012年3月1日付けのメディア報道によれば、Zucula運輸大臣は、Riversdale社が計画するバージ船方式はザンベジ川への環境負荷が大きいため計画を承認しない意向を明らかにした。計画では、バージ船の運航確保のためザンベジ川の浚渫や川岸の拡幅等が予定されていたが、環境大臣は環境面での懸念があるとして、鉄道等の代替案の検討をRiverdale社へ促している模様である。Benga石炭プロジェクトは2012年末までに生産開始予定であり、生産開始時は2百万t/年、フル生産移行時には10百万t/年にまで生産が拡大する予定である。
 現状、Tete州とBeira港を結ぶ鉄道(Sena線)の輸送能力は6百万t/年である。Tete州では2011年9月よりValeがMoatize石炭プロジェクトの生産を行い、2012年は6百万t/年を生産する予定である。このため、モザンビーク政府は2012年末までにSena線の輸送能力を10百万t/年にまで増強することを計画しているものの、計画は遅延しており、Riversdale社としては生産開始が2012年末に迫る中、今回の事態を受け、積み出し方法の再検討を強いられることとなった。

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