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ニュース・フラッシュ

2012年3月5日 北京 土居正典

中国:国土資源部、採掘総量規制指標の通達方法変更

 現地報道によれば、中国国土資源部は、2012年よりレアアース等採掘総量規制指標を、これまでの年1回の通達ではなく、数回に分け通達する模様である。だが、この方針は正式には公表されていない。
 レアアース採掘企業の生産ペースは一定でないため、安定供給に影響を与えるだけではなく、価格の大幅な変動に拍車をかける一因となっていた。採掘量は、毎年10万tを超え、指標は形骸化している。2011年は、指標を前倒しで達成した五鉱有色金属が自発的に生産停止を行ったが、その他の企業の反応には見るべきものはなかった。
 アナリストは、「レアアース指標を数回に分けて通達することは、企業の合理的な生産配置と市場の需給バランスの維持にプラスとなり、2011年のように半年で指標を達成してしまうようなこともなくなり、また、深刻な生産能力過剰といった状況も回避でき、価格の安定維持にとっても大きな意義がある」としている。
 既報のとおり、広西チワン族自治区、福建省などでも2012年第1回指標が企業等に通知されている。上記アナリストは、「発表済みの各省指標を見ると、初回のレアアース指標は従来と比べて大幅に減少しているが、2回目の指標通達があると考えると、2012年のレアアース採掘枠が大幅に減少するということはない」と語っている。

(参考)
(単位:t)
  レアアース タングステン アンチモン
2012年
第1回指標
2011年
指標
2012年
第1回指標
2011年
指標
2012年
第1回指標
2011年
指標
広西チワン族自治区 1,100 2,500 1,435 3,000 8,570 19,000
福建省 1,000 2,000 1,397 2,800
河南省 2,500 5,000 750 1,500
広東省 1,100 2,200
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