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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2012年3月16日 調査部 渡邉美和

中国:非鉄金属在庫増加、投機資金流入、実需は減少傾向

 現地メディアは中国の非鉄金属需給状況を以下のように伝えている。
 2012年1月末から現在にかけ、中国の金属価格は変動している。貨幣流通と流動性に余裕がある現在、金属への投機資金流入も多く、これが金属価格の下抑えとなっている。一方で欧州金融危機の緩和が市場リスクに対し良い方向に作用している。だが、国内在庫の増加や川下産業での調達機会の先延ばし、欧州経済の停滞など、中国国内の需要は委縮気味で、これらは、金属市場価格の上昇を押さえる要因となっている。
 中国国内在庫は減少の様相を見せていない。在庫量は増加傾向にあり、輸入も多い状況が続いている。2012年3月9日の時点で、取引所と保税区を合わせた銅の国内在庫は70万t前後となっている。アルミについてはそれにメーカー在庫などを加えると120万tにもなっている。亜鉛の国内在庫も100万tに達している。鉛だけは、在庫量は比較的低いレベルにあるが、約40~50万tある。一方、2012年2月の銅地金と銅材輸入量は前年同月比で2倍になり、アルミについても5割増しとなっている。
 しかし、川下の消費は決して明るくない。銅・アルミについて言えば、電力送配電網は好調だが、これも投資規模から見ると、送配電網建設は2011年と同等か下降傾向である。銅の中間製品産業では稼働率は再び上昇傾向にあるものの、かつての勢いはない。2月の銅ワイヤロッドメーカーの稼働率は40%であり、3月上旬には70%まで回復した。だが、2011年3月の稼働率は80~90%に達していた。2012年2月の銅管メーカーの稼働率も70.64%まで回復を見せている。しかしこれも前年同月では80%前後だった。

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