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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年4月13日 調査部 渡邉美和

中国:鉛バッテリー製造業、2012年も環境検査動向要注目

 2012年4月12日、中国環境保護部は「鉛蓄電池と再生鉛企業に対する環境検査実施の通知」を発行し、鉛蓄電池(極板製造、組立、関連鉛部品製造)と再生鉛生産企業を対象とするとともにその対象企業リストを公布した。
 同時に「環境検査実施要綱」を配布し関連事項を指示した。この要綱では、対象企業がまず自主検査を実施した上で地域の環境保護部門に受検を申請、同時に自主検査資料を送付することなどが述べられている。法規違反や、不合格の場合などは、今後の設備拡充や上場等に当たっての事前環境評価が受理されなくなる。
 また、工業情報化部は、淘汰すべき旧式生産技術と品目を公布。その中に「Cdを0.002%以上含有する鉛蓄電池」もリストアップされている。このリストに掲げられた品目は遅くとも2013年末までに淘汰の対象となり、一律にその製造・販売・利用そして採用が止められる。
 大手の上海市の外資Johnson Controls, Inc.( 生産能力は374万kVAh/年-小型車バッテリー換算で約570万個)も生産に影響の出ている報道がある中、2011年4月、広東省環境保護庁は監督対象となっていた東莞市塘厦鎮の欧雷瑪電源公司について鉛汚染嫌疑で5月末まで生産停止とした。欧雷瑪電源公司のバッテリー生産量能力は5万kVAh/年(小型車バッテリー換算で約75千個)で大きな影響はないと見られる。
 一方で、2011年4月11日に発表された駱駝集団股分有限公司(湖南省襄陽市)の年報によると、同社はグループ内関連企業の駱駝集団華中蓄電池有限公司に建設する新型低鉛メンテナンスフリー型の鉛蓄電池生産ラインを2012年に生産投入するとのこと。新ラインは2ラインで生産能力は400万kVAh。MF(メンタナンスフリー)タイプの鉛カルシウム型の蓄電池を生産すると思われる。400万kVAhの能力を小型自動車蓄電池換算すると約600万個になる。
 更に、4月13日には、寧夏回族自治区の寧夏華夏電源有限公司が自動車始動用蓄電池プロジェクトの一部を完成、生産を開始したとも報道されている。このプロジェクトは3ラインで年産250万個の蓄電池生産を目指すものだが、今回生産開始されたのはその内の1ラインである。

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