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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年4月18日 調査部 渡邉美和

中国:1~2月の鉛生産量と今後の見通し

 現地報道によれば、中国有色金属工業協会のデータでは2012年1~2月の精鉛生産量は57.59万t。その内1月の生産量は26.69万tで、前年同月比23.9%の減少、前月比でも38.55%減少となっている。2月は30.90万tで、前年同月比では5.28%減少するも前月比では15.76%の増加となっている。
 アナリストによれば、環境保護部等が推進している重金属汚染防止が中国の精鉛生産拡大に制限を加えている面があるという。また、別の観点では、価格の低下の下で鉛鉱山や製錬企業が減産したり修理に入ったりして積極的な生産を抑制している面があるともいう。2012年1~2月の製錬企業稼働率は、それぞれ56.32%と52.42%で、前年同期と比べるとはるかに低い。価格の低位安定が続くなら今ひとたびの減産は必至との見方もある。
 だが、川下方面では、鉛蓄電池産業は中国の鉛の80%を占める最大の需要家であるが、2012年1~2月の鉛蓄電池中国内生産量は2,255万kWhで前年同期比では7.2%の増加で、2011年4Qの水準より好転している。これは、最終需要である自動車産業の動向によるところが大きい。2012年1Qでの国内自動車メーカーの販売量は低下しているが、膨大な市場は鉛蓄電池産業にとって前途を明るくしている。夏になるに従い、蓄電池更新需要も期待され、これが鉛価格を後押しするのではないかと見方もある。

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