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ニュース・フラッシュ

2012年4月26日 調査部 渡邉美和

中国:工業情報化部「希土政策は資源保護と環境対応に基づく」と会見

 現地メディアの報道によると、2012年4月25日、工業情報化部の朱宏任総工程師は、国務院の定例記者発表の場で、「無秩序な希土開発が環境破壊をもたらし、資源の浪費がおびただしい」との認識を示した。
 日本・米国・EUが稀土などの輸出関税と輸出枠制度についてのWTOへの提議に関して、「WTOは国際貿易論議を解決する場を提供するもので、中国は論議の解決の仕組みを尊重する」と述べるとともに、「中国政府がとっている一連の政策は、資源保護と環境対応に基づき、持続可能な発展のために欠かせない。輸出枠と関税はこれらを目指す措置の一部でしかなく、中国の希土採掘、生産、環境保護などの対応はすべて同歩調で管理されている措置であり、WTOの規定に符合するものだ」と強調した。
 また、同氏は、「規則と管理の不在は無秩序開発によるきわめて重大な環境破壊をもたらす」と述べ、「希土は多種の金属に随伴するもので、1tの希土酸化物生産のためには7tほどの強酸が必要であり、その採掘に際して大量のアンモニア窒素、重金属汚染物質が排出され、製錬分離過程でも大量の毒性のある気体や廃水、放射性物質等の汚染物質を伴う。乱開発や乱れた管理に対して有効な手がとられないと、植生への害や、地表水、地下水、田畑の汚染が重大な環境破壊をもたらし、安全上の重大な事故の発生が懸念される」と述べた。
 同時に、記者発表の場で、同氏は四川省の希土違法開発の写真などにより、違法採掘により大規模な山崩れの危険なども伴う様子を展示している。
 更に同氏は国際合作について、「中国は各国と稀土技術の合作を展開したい」と述べ、「米国、日本、ECは環境管理や廃棄物回収、先進応用技術研究開発などに対して多くの先進的な技術と経験を有している。中国は国外の先進的な企業と、環境保護、希土廃棄物回収、代替品研究開発などの分野で交流や合作を強化したい」と語った。

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