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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2012年5月4日 ロンドン 小嶋吉広

ポルトガル:国際ニッケル研究会(INSG)、2012年のニッケル需給予測を発表

 2012年4月23日及び24日、リスボンにおいて国際ニッケル研究会春季会合が開催され、ニッケルの需給動向について事務局より発表がなされた。2011年のニッケル地金生産量は2009年から続く生産の拡大傾向を引き継ぐ形で、対前年度比10.5%増の1,596.9千tとなった。2012年は中国の経済成長に翳りが見え始め、消費量も頭打ちになるとの観測から、同6.1%増の1,693.9千tが予測されている。
 ニッケル地金需要量については、2010年は対前年比19%と高成長を記録したものの、2011年は欧州での金融不安の影響により同6.5%増の1,572.5千tとなった。2012年は、中国での景気減速懸念によりステンレス鋼生産がやや鈍るとの観測から、同4.3%増の1,640.0千tが予想されている。
 2011年の鉱石生産量は、インドネシアやフィリピンにおいて中国向けニッケル銑鉄用鉱石の輸出が増加したことを受け、対前年比15.8%の1,827.9千tとなった。2012年は、マダガスカルでのAmbatovyプロジェクトの出荷開始、ブラジルのBarro Altoプロジェクト、Onca Pumaプロジェクトでの拡張が予定されており、これらが予定どおりに進捗するという前提の下、鉱石生産量は同7.9%増の1,971.7 千tになると予想されている。
 各年のバランスで見ると2010年は31.7千tの供給不足であったが、2011年は24.4千t、2012年は53.9千tのいずれも供給超過に転じる見込みである。なお上記予測は、今後の世界経済の動向如何によっては修正もありうるとINSG事務局はコメントしている。

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